─約束のRing─



『もう隠したりすんなよ?』




そう言って
幸紀斗くんは
私の頭を撫でた。




私の大好きな
暖かくて大きな手で。




私はこの時。
幸紀斗くんに
近づいたと思った。






裏で誰かが
泣いていたなんて
私は思いもしなかった──…






< 230 / 485 >

この作品をシェア

pagetop