─約束のRing─
笑っていてほしい
次の日。
私が朝起きて
一階に行くと
なぜか幸紀斗くんがいた。
そしておじさんも
リビングのソファーで
眠っていた。
『あっ、優花
おはよ』
幸紀斗くんが
私に気づいて
挨拶をしてきた。
『えっ、お、おはよ』
『早く用意しろよ』
『ちょっと待って!!』
『ん?』
当たり前のように
幸紀斗くんが
坦々と喋る。
『なんでいるの!?』
『昨日親父が
酔い潰れちまって
そのまま泊まったんだよ』
泊まったって…
『えーっ
どこで寝たの!?』
私はあれからの
記憶が泣き疲れて
残っていなかった。