─約束のRing─
─すれ違う想い─
知ってしまった過去
『……』
私は尚に
聞かされた
話の内容が
あまりにも
怖くてガタガタと
震えていた。
『優花…よく聞いて?』
ガタガタと震えていた
私を心配そうな顔をした
尚が私の顔を覗いてきた。
『……』
『兄貴のためにも
優花のためにも
聞いてほしいんだよ!!
優花!!』
私は返す言葉が
見つからなくて
ただ下を向いたまま
コクコクと何度も頷いた。