─約束のRing─




『ある時姫華は
兄貴に泣きついてきた。』




『……え?』





『姫華は恋人に
暴力を奮われて
いたんだよ』





『……』




私はバッと
顔を上げて
尚を直視した。





『姫華は恋人の暴力に
耐えられなくなって
兄貴に助けを求めた』





『……』




『その日から
姫華は毎日のように
兄貴に相談しにきた』





『……』




『相談するたびに
姫華は兄貴に
泣きながら
すがりついた』




『……』




『姫華は
よく泣く女の子だったよ』




よく泣く女の子…







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