─約束のRing─



『でもそれが
姫華が出ていった
音だなんて
思わなかった』




そう言った
尚の声は
震えていた。




『尚…』




って私が
呼びかけたら
尚はベッドの
シーツをギュって
固く握り締めた。




『…次の日の朝…
兄貴が俺の部屋に
すごい勢いで…
入ってきた』




『…うん』




尚の震えていり
声に対して私も
震えた声で
必死に返した。






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