─約束のRing─




『兄貴の…目の前で…っ』



尚は壊れたみたいに
涙を流し続けた。





『兄貴は…っ
急いで病院に
電話した…』






尚は話し続ける。




『何度も何度も
【姫華】って
叫んだ…
たくさんの人が
集まってきても
我を忘れたように
【姫華】って
叫び続けてた。』




『…っ…』





『今でも
兄貴の叫び声が
頭から離れないんだよ!!』




尚が叫んだ。







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