─約束のRing─

心の壁


あれから
尚には家に
送ってもらって
帰ってきた。



『尚…ありがと…
あと話してくれて
ありがとね…
私、受け止めるから。
少しだけ時間を
ちょうだい?』




私は精一杯
考えて今の
考えを言った。





『うん…
ゆっくり考えて…』




『うん…ばいはい』




『おう、じゃあな』




手を振った
尚の笑顔は
曇っていた。





わかってる。






尚だって
不安なんだよね。







あんな苦しいそうに
話す尚は初めて見たから。






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