─約束のRing─


そんなことを
思っても
忘れられるわけがなく
集中できなかった。


あっという間に
授業は終わり、
帰ろうとした時だった。


──ブーブーブー


ケータイのバイブが
震え出した。


バイブの長さから
電話だとすぐに
わかった。


『…はい、もしもし。』


「あっ優花!?」


『……』


電話に出て後悔した。



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