─約束のRing─



私は瞳に溜まった
涙が溢れる前に
誰もいない場所に
行きたくて
猛スピードで
廊下を走り出した。




すれ違う人達が
私を不思議そうに見てる。




でも今の私に
そこまで気にする
余裕なんてなかった。



──ガシッ…





急に誰かに
腕を捕まれた
私は勢いよく
振り向いた。






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