─約束のRing─



『優花』




幸紀斗くんが
私の名前を呼んで
私はゆっくりと
顔を上げた。




『トンネル…行こうか?』




幸紀斗くんが
優しく微笑んで
私に問いかけた。




私はコクンと
一回だけ大きく
頷いた。





すると幸紀斗くんは
私の手をそっと握って
学校を飛び出た。







< 315 / 485 >

この作品をシェア

pagetop