─約束のRing─



──ガシャン…




幸紀斗くんの
自転車の後ろに
乗り込むと
幸紀斗くんは
ゆっくりと自転車を
こぎ始めた。




暖かい風が
私たち2人を
包み込む。




このまま…
遠くにいってしまいたい…





涙で濡れた頬が
冷やされていく。






幸紀斗くんは
無言で自転車を
こぎ続けた。









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