─約束のRing─



教室を出て
職員室に向かっていた
私は夏の暑い陽射しが
突き刺さる廊下を
小走りで走っていた。



廊下には一年生だけが
歩いていた。



教室にクーラーのある
二年と三年は
冷房の効いた教室から
出たくないのだろう。



『二年と三年は
いいなぁ〜…
ひいきだよ…ズルい』



そんなことを
1人でぶつぶつと
愚痴りながら
職員室に急いだ。









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