─約束のRing─



教室を出たときと
同じ暑さの廊下を
私はゆっくりと
歩いていた。



頭が真っ白だった。



──ミーンミーン…



蝉の鳴き声しか
耳に入ってこない。



どうしよう…?



夏休みは真美ちゃんと
たくさん遊ぶつもり
だったのになぁ…




『はぁ…』




私はゆっくりと
教室に向かって
歩き続けた。









< 333 / 485 >

この作品をシェア

pagetop