─約束のRing─
『帰ろう?優花』
『……』
『優花!!
俺何かした!?
急に黙られても
俺わかんねぇよっ』
涙が出そうだった。
長い沈黙が
続いて息苦しかった。
『……めん』
『えっ…?』
『ごめんな。
俺、優花の
何でもないのに
校門前で待ったりとか
朝一緒に学校行くとか…』
違う!!
違うの!!
私はただ忘れようと…っ
『ちが…っ』
『ごめんなっ!!
嫌だったんだろ?
あと、しないから…
じゃーなっ!!』
──…パタパタパタ…
行っちゃった。