─約束のRing─


『優人くん!!』



私が大きい声で
優人くんの名前を
呼ぶと優人くんは
一瞬ビックリしたけど
すぐにニカッと
ヒマワリの笑顔を見せた。



『おぉっ優花!!
偶然だな』



『あんなことしたら
危ないじゃん!!』



私はどれだけ
不安に押し潰され
そうだったか
わかってないよ。



ずっと…



ずっと怖かったんだから…



『ゆ、優花…?』




いきなり怒った私を見て
優人くんは
戸惑っていた。



いなくならなくて
よかった──…




そう思った
私の瞳からは
涙が溢れていた。









< 350 / 485 >

この作品をシェア

pagetop