─約束のRing─



私の涙を見た
優人くんは慌てて



『どうしたっ!?
どっか痛いのか?』



と心配していた。



私は首をブンブンと
横に振って



『よっ…かった…
いな…くならなくて…
よかった…』



そう言うと
優人くんは
いきなり私を
抱き締めた。



『ごめん…ごめんな』



優人くんは
何度も何度も
呟いた。





隣にいた猫だけが
ニャーニャーと
鳴き続けていた。










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