─約束のRing─



俺は学校を抜け出して
とにかく姫華を探した。



いくら走っても
いくら探しても
なかなか見つからなくて
おれはケータイを
何度も鳴らした。



探し続けて
姫華が電話に出たのは
深夜だった。
場所を聞き出して
すぐにその場に
向かったんだ。



ついた場所は
小さな公園だった。



公園の中に
いくつかの
ベンチがあって
その中の1つに
姫華が横になってた。



すぐに駆け寄って
姫華の体を抱き締めたとき
姫華は何度も何度も
【優人…ゴメンね
ごめんなさい…】
って何度も呟いてて
すごく痛々しかった。



それから俺はとりあえず
姫華を俺の家に
連れてきた。



すごく安心した。



俺の横で寝息を
小さくたてながら
眠っている姫華を見て
今日はもう大丈夫だって
思ったらすごく
安心感が襲ってきて
疲れ切っていた俺は
すぐに眠りに落ちた。




俺は安心しすぎてたんだ…



俺が思っているより…っ
ずっと…ずっと…



姫華は追い詰められていた…









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