─約束のRing─



探しても探しても
いなくて…
俺は前夜と同じ不安に
押し潰されそうだった…



時間が過ぎて
人が増えてきた。
俺はたくさんの
人を掻き分けて
探した。




人を掻き分けて
やっと見えた
小さな隙間に
姫華が見えたんだ。



俺は【姫華!!】って
大きな声で叫んだ。



姫華は
俺の声に気づいて
俺の顔を見た。



目が合ったときの
姫華の顔は感情が
ないように見えた。












< 359 / 485 >

この作品をシェア

pagetop