─約束のRing─



それから俺は
まだ姫華が
死んだことが
まだどこかで
信じれていなくて
どこからかいつもの笑顔で
あの笑顔で
ヒョコッと姿を
現すんじゃないかって…



だからメールを
見た日から
俺は外に出るようになった。



綺麗な景色や
面白い風景とか…
とにかく写真を
撮るたびに姫華に
見せたくて姫華宛に
たくさん写真を送った。




返信なんて
来ないのにな…



俺は二次募集で
高校に入った。
だけど学校には
行かなかった。
でも1年経って
担任から電話が来たんだよ。
【入学式くらい
来たらどうだ?】って…
俺は【はい】って
短く返事をして
次の日、学校に行ったんだ。




そこで俺は目を疑ったよ…


姫華が現れた──…










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