─約束のRing─
そうだ。
そうだよね。
私たちは
前に進んだ。
確実な一歩を
踏み締めた。
もう大丈夫。
『うん…そうだね』
私も微笑み返した。
『じゃあ、行くよ。
ありがとな』
優人くんはそう言うと
前を向き歩き始めた。
『優人くんっ!!』
私は無意識に
呼び止めていた。
『んー?』
そう言って振り返る優人くん。
『ばいばい!!
また明日…
また明日学校で
会おうね!!』
と言い私は
目一杯の笑顔を
優人くんに向けた。
すると優人くんは
コクンと頷いて
歩いていった。
どんどん優人くんの
後ろ姿が小さくってなっいった。