─約束のRing─


しばらく待っていても
幸紀斗くんが現れない。



ケータイを鳴らしても
繋がらない。



どうしてだろう…?



辺りも暗くなってきて
人気も少なくなってきた。



夏なのに昼とは
うって変わって
肌寒く、体が
冷えてきた。



『寒いなぁ…
幸紀斗くん…』



寂しくて愛しい人の
名前を呼んだとき、
ブルッと身が震えた。



帰ろうかな…



そう思って
立ち上がった時だった。











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