─約束のRing─



♪〜♪〜♪


ケータイの着信音が
鳴り出して電話に
出ると真美ちゃんの
声が聞こえてきた。



『ちょっと優花!?
どうして急に
いなくなったのよ!?』



真美ちゃんの声を
聞いてすごく
心配されていたんだと
気がついた。



『あっ真美ちゃん!!
ごめんなさいっ
優人くんを探してて…』



『今はどこにいるの?』



『今は繁華街の交差点。
もうすぐ幸紀斗くんが
くると思うから…』



『あっそーなの?
心配させないでよ…
尚も心配してたんだからねっ!!』



『うん…ごめんなさい…』


私は目の前に
真美ちゃんと尚が
いるわけでもないのに
つい頭を下げてしまっていた。



『じゃあ気をつけて
帰ってね?
ばいばい』



『うん、わかった。
ありがとね!!
ばいばい』



そう言って
真美ちゃんとの
電話は終わった。










< 378 / 485 >

この作品をシェア

pagetop