─約束のRing─
暗くなってきて
寒くて
どうしようもなく
寂しい感情に
襲われていたときに
真美ちゃんの声が聞けて
寒いのに心は
とても暖かかった。
『よし…っ
帰ろう…』
私は暗い道を
1人で歩き始めた──…
しばらく歩いて
あとちょっとで
家につくとこだった。
いきなり
大きくて黒いワゴンの
車が私の目の前に
来て止まった。
窓ガラスは
スモークが
かかっていて
中が見えない。
怖い…
直感的に
そう思った私は
車を避けて
横を通り過ぎようとした。
その時──…