─約束のRing─
『あぁ?関係ねぇだろ
どけ、邪魔。』
男達は一向に
引かなくて
その間も私の体は
震え続けていた。
私の足はもう力がなくて
棒みたいに倒れそうだった。
私はギュッと幸紀斗くんの
服を掴んだ。
すると、それに気づいたのか
幸紀斗くんは
後ろに手を回してきて
私を包み込んでくれた。
『俺の女だって
言ってんだろ』
幸紀斗くんが
すごく低くて怖い声を出した。
後ろにいるから
あんまり見えないけど
ちょっとだけ見えた
幸紀斗くんの顔は
すごく怒っていて怖かった。