─約束のRing─



『じゃあ俺
帰るか──…』



──ギュッ…



『……』



『…優花…?』



幸紀斗くんが
別れを告げて
私の手を離そうとした時。


私は思わず
幸紀斗くんの
手をギュッと
握り締めていた。



離れないで…



もう少しだけ…



神様…時を止めて。



本気でそう思った。



この想いが
届くのならば
伝わるのならば…











< 394 / 485 >

この作品をシェア

pagetop