─約束のRing─
『幸紀…っ斗くんが
優しくて…っ
守ってく…れて
私は…今までもずっと
その…優しさにっ
守られて…気づいたら
好き…っになってて
でも…だんだ…ん…っ
幸紀斗くん…が…
遠くなっていく…
ような気がして
怖くて…寂しくて…っ』
そこまで言うと
幸紀斗くんは
私をそっと
抱き寄せた。
私はビックリした。
けどやっぱり
あなたの腕の中は
暖かくて安心する。
だからこの暖かさを
失うことが
今は一番怖い。
いつから私は
こんなにも
怖くなってしまったんだろう。
臆病になってしまったんだろう。