─約束のRing─



やだ…



涙が止まらないよ…



私はコクンと
大きく頷いた。



『俺が…フラれたとき
優花は俺を慰めて
愛梨のことを
忘れられるように
そばで笑わせてくれたり
楽しませてくれたりしてたの
俺…知ってたんだ』




愛梨さんに
フラれたときの
幸紀斗くんは
本当に寂しそうで
元気がなくて
見ててすごく
苦しかったのを
今も覚えてる。



バレてたんだ…



『優花のおかげで
時間はかかったけど
回りを見ることもできたし
愛梨を友達として
見れるようにもなった』



幸紀斗くん…
どうして人は
恋するのかな…?



好きなのに
すれ違って
キズついて
泣いて…



それでも好きなのは
やっぱりあなたが
運命の人だと
信じたいから。










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