─約束のRing─
─約束─

遠距離恋愛




──チュンチュン…



スズメの泣く
声が耳に微かに届く。



うっすらと重たい
瞼をあげると
カーテンの隙間から
眩しい光が
差し込んでいる。



『ん…朝?』



目を擦りながら
私はムクッと
起き上がって
ベッドから出た。



眠い体をヨロヨロと
洗面所に向かわせると
鏡にとんでもない
顔が映った。



『わ…ヤバい』



目が腫れている。
昨日たくさん
泣いたからだ。



昨日じゃない。



今日も泣いたんだった。



幸紀斗くんの
抱き締めてくれた
ぬくもりが
まだ残ってる。




早朝に別れたばかりなのに
すごく会いたい。



頭の中で思い出されてく
たくさんの記憶。



夢…じゃないよね?











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