─約束のRing─
泣いたらダメだ…
楽しく過ごさないと…
私は涙を堪えて
部屋に戻った。
すると幸紀斗くんは
寝ながら雑誌を
見ていて
私も幸紀斗くんの
横に寝転がって
『何見てるの?』
と言いながら
雑誌を覗き込むと
いろんなデートスポットが
載っていて
『楽しそうだよな』
と言いながら
指差して私に
雑誌を覗かせながら
幸紀斗くんはニカッと笑った。
『うんっ
そーだね!!
あっココの乗り物
面白そう!!
あっこれも!!
わぁ〜全部楽しそうだねっ
行ってみたいね!!』
そう言いながら
私は幸紀斗くんの方を向くと
幸紀斗くんは
ムクッといきなり
起き上がって私を見つめた。