─約束のRing─
幸紀斗くんが
買ってくれた
リンゴ飴を舐めながら
私は幸紀斗くんに
ついていった。
『間に合うかな…』
と幸紀斗くんが
言ってなんのことだか
わからなかった私は
『どこに行くの?』
と尋ねると
幸紀斗くんは
『秘密』
とだけ言って
歩くスピードを早めた。
しばらく歩くと
人混みを抜けて
小さな空き地にでた。
すると幸紀斗くんは
『間に合った!!』
と嬉しそうに言った。
『……?』
私はわけが
わからなくて
幸紀斗くんに
聞こうとした時だった。