─約束のRing─
──ヒュ〜…
ドーンッ──…
物凄い音と共に
夜空に大きな花が咲いた。
パチパチと
音をたてながら
散ってゆく花火。
なんて綺麗なんだろう…
あんなに綺麗なのに
すぐに散ってしまう。
すごく儚くて…
切ない…
あまりの綺麗さに
花火に目を奪われていると
『優花』
と甘い声で
名前を呼ばれた。
私は名前が呼ばれた方を
向くと幸紀斗くんが
小さく手招きしていて
私は小走りで近づいた。