─約束のRing─
受験会場に入って
指定された席に
座った。
真美ちゃんは私の
右斜め前だった。
9時30分
試験が始まった。
『始めっ!!』
試験官の一声で
みんなが鉛筆を
持った。
カリカリカリ──…
私は自分の
回答用紙の欄を
埋め終えて、
斜め前を見ると
真美ちゃんがまだ
回答用紙に
向かっていた。
───……
『止めっ!!』
カチャカチャ…
試験官の一声で
鉛筆が置かれた。
ふぅーっ
終わった。