─約束のRing─
合格発表を
見るため
幸紀斗くんの
学校に行くと、
真美ちゃんが
校門で待ってくれていた。
『真美ちゃん!!
おはよっ』
『おはよー
とうとうこの日が
来たね!!』
『はぁ…緊張する…』
『早く見よう?』
『うんっ』
看板にズラッと
受験番号が
書いてある。
私の受験番号は658。
私は受験番号を
深呼吸しながら
指差して探した。
652…
653…
654…
657…
──658
【658】
そこにはしっかりと
黒で【658】と
明記されていた。
『嘘…あった…』