─約束のRing─
『あった…あった!!』
もう一度
受験番号の紙と
看板に書いてある
番号を照らし合わせる。
しっかりと書いてある。
急いで真美ちゃんに
走っていった。
『真美ちゃん!!
真美ちゃん!!
私…合格したよっ』
『……』
『真美ちゃん…?』
真美ちゃんは
下を向いて
ただ黙っている。
もしかして…
真美ちゃん
落ちちゃったのかな…?
『ま…真美ちゃん…
あ、あの…』
次の瞬間。
真美ちゃんが
ニヤッとしながら
顔を上げた。
『見事に合格しましたっ』
そう言って
微笑む真美ちゃんを
見て一気に
安心した。