闇夜の数だけエゴはある
第二夜
梓
午前の授業を終え、昼休み。
私は校舎の屋上へと足を運んでいた。
こう見えて私は人気者だ。
校内にいれば同級生、後輩先輩関係なく杖縁さん杖縁さんと集まってくるし、誕生日でもクリスマスでもないのに男子生徒からプレゼント攻勢を受け、付き合って欲しいと迫られる事も珍しくない。
それ故にこうして時には一人になりたくもなる。
校舎の屋上は本来生徒は立ち入り禁止であるが、私は生徒会長の権限で屋上の鍵を自由に持ち出す事ができる。
更に言えば屋上の扉の鍵はちょっとした衝撃で簡単に開錠されてしまう事があり、それを知っている…いわゆる素行不良の生徒達にとって、この屋上は恰好の喫煙場所になっていたりもした。
勿論、私はあんな寿命を縮めるしか効果のないものの嗜好はないのだけれど。
私は校舎の屋上へと足を運んでいた。
こう見えて私は人気者だ。
校内にいれば同級生、後輩先輩関係なく杖縁さん杖縁さんと集まってくるし、誕生日でもクリスマスでもないのに男子生徒からプレゼント攻勢を受け、付き合って欲しいと迫られる事も珍しくない。
それ故にこうして時には一人になりたくもなる。
校舎の屋上は本来生徒は立ち入り禁止であるが、私は生徒会長の権限で屋上の鍵を自由に持ち出す事ができる。
更に言えば屋上の扉の鍵はちょっとした衝撃で簡単に開錠されてしまう事があり、それを知っている…いわゆる素行不良の生徒達にとって、この屋上は恰好の喫煙場所になっていたりもした。
勿論、私はあんな寿命を縮めるしか効果のないものの嗜好はないのだけれど。