闇夜の数だけエゴはある
しとね
艶が堕蓮持ちだとわかったある日、私は一つ、艶に言った事がある。
もし堕蓮持ちのあんたが、それでも瀕死に陥るなんて事があったら、どんな事をしてでも私の所に来な、と。
…艶は表情を変える事なく、わかりましたとだけ答えた。
あの子は私の言葉をどう解釈したんだろうね?
ただ漠然と命令として受け取っただけだろうか。
それとも…殺されかけた時は、しとね様が守ってくれる…なんて思ったんだろうか。
ああ、勿論さ。
艶は私の可愛い給仕だ。
誰が殺させたりするもんかい。
艶は私が全力で守ってやるさ。
その可愛い可愛い…。
堕蓮の心臓はね…。
もし堕蓮持ちのあんたが、それでも瀕死に陥るなんて事があったら、どんな事をしてでも私の所に来な、と。
…艶は表情を変える事なく、わかりましたとだけ答えた。
あの子は私の言葉をどう解釈したんだろうね?
ただ漠然と命令として受け取っただけだろうか。
それとも…殺されかけた時は、しとね様が守ってくれる…なんて思ったんだろうか。
ああ、勿論さ。
艶は私の可愛い給仕だ。
誰が殺させたりするもんかい。
艶は私が全力で守ってやるさ。
その可愛い可愛い…。
堕蓮の心臓はね…。