闇夜の数だけエゴはある
両腕両脚を断ち切られ、儚は床に転がった。
芋虫のように。
つい先刻の私のように。
「…あ…ずさ…」
「ご機嫌はいかがかしら?儚様」
いつかと同じように。
私は儚に言われたのと同じ台詞を儚に告げる。
「最終的に勝利するのは強い者ではないの…より大きな『エゴ』を持つ者…欲望に忠実な者が、全てを奪い去るの…」
陵辱を繰り返されても。
蹂躙に次ぐ蹂躙を繰り返されても。
狗と呼ばれて足蹴にされても。
私は『エゴ』を捨てなかった。
屈辱、恥辱に耐え、この時を耐え忍んで待った。
そしてついにこの瞬間がやってきたのだ。
芋虫のように。
つい先刻の私のように。
「…あ…ずさ…」
「ご機嫌はいかがかしら?儚様」
いつかと同じように。
私は儚に言われたのと同じ台詞を儚に告げる。
「最終的に勝利するのは強い者ではないの…より大きな『エゴ』を持つ者…欲望に忠実な者が、全てを奪い去るの…」
陵辱を繰り返されても。
蹂躙に次ぐ蹂躙を繰り返されても。
狗と呼ばれて足蹴にされても。
私は『エゴ』を捨てなかった。
屈辱、恥辱に耐え、この時を耐え忍んで待った。
そしてついにこの瞬間がやってきたのだ。