闇夜の数だけエゴはある
第六夜
野須平
間合いを詰め。
飛びかかり。
組み付き、押し倒し、のしかかった。
草の上に強かに背中を打ちつけられた梓。
僕はそんな彼女の、ちょうど腰の辺りに馬乗りになった。
息が荒くなる。
口の中に唾液が溜まる。
心臓が早鐘の如く打ち鳴らされる。
僕は梓にのしかかったまま、両手で彼女の細い肩をつかんだ。
白い柔肌に、僕の爪が食い込む。
皮膚を突き破り、血が溢れ出るか出ないか、そんなギリギリの力加減で。
「っ…!」
痛みを感じたのか、梓が僅かに顔をしかめる。
端正な顔立ちが、僕の接触によって表情を変える。
その変化に、僕は異常なほどに興奮していた。
飛びかかり。
組み付き、押し倒し、のしかかった。
草の上に強かに背中を打ちつけられた梓。
僕はそんな彼女の、ちょうど腰の辺りに馬乗りになった。
息が荒くなる。
口の中に唾液が溜まる。
心臓が早鐘の如く打ち鳴らされる。
僕は梓にのしかかったまま、両手で彼女の細い肩をつかんだ。
白い柔肌に、僕の爪が食い込む。
皮膚を突き破り、血が溢れ出るか出ないか、そんなギリギリの力加減で。
「っ…!」
痛みを感じたのか、梓が僅かに顔をしかめる。
端正な顔立ちが、僕の接触によって表情を変える。
その変化に、僕は異常なほどに興奮していた。