私の弟
早速、雪は優くんに猛アタックを始めた。


上目使いに、声も可愛くなっている。


恋の力ってホントすごい!(笑


私はというと、なんとなく残り物という気分


で、海斗と並んで歩いていた。


残り物なんていうと、海斗には悪いけど、


姉弟で、毎日顔を合わせているから、特に


話す事もなく、私たちの間は常に沈黙だっ


た。


そのせいもあって、私は海斗と優くんの名前


が逆だったら丁度いいのに、、、などと、どう


でもいいことを考えていた。


すると、いきなり むにっと 頬をつままれた。


「痛ーい!何すんの!」


「姉さん、もう家についたよ。」


「え、、、。あ、ごめん。」


そういえば、雪と優くんはいつの間にかいな


くなっていた。








< 7 / 14 >

この作品をシェア

pagetop