親友、寺に消ゆ
そこは長い草が生い茂っている所でユッキはその場にしゃがむと手を入れ、何かを掴むと持ち上げた。

ユッキが持ち上げた物の姿全体が草むらから現れるとそれは竹でできた十字架だった…。

竹が交差する所は古く汚れた縄でしっかり巻かれてある。

その十字架の直径はユッキの身長百五十をゆうに超えて、百七十くらいはあると思えた。

私はその奇妙な十字架を指差しながらユッキが作ったの?と聞いたがユッキは違うと言った。

私が続けて見せたかった物はそれ?と聞くとユッキはうなづいた後、後四つ探して欲しいんだと言った。

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