届け
中学生に着くと知らない顔が
たくさんあった。
「知らない顔ばっかり~」
あたしはぐずぐずしながら他の
人を眺めていた。
「は-…クラス見なきゃ…」
あたしは不安と緊張で
テンションが下がってきた…
すると
「ちえっ☆」
あたしは声のする方向を向く。
「優子~!」
水口優子[ミズグチユウコ]
あたしの幼なじみ。
「ちえはもうクラス見た?」
「まだ見てないよ~怖いもん…」
あたしがくずるような声で
言うと優は笑いながら
「ちえは相変わらず人見知りが
治らんね」と言った。