正義のヒーロー【短編】
「大体、最初に仕掛けたの
俺だし。」
『はぁー?』
行っている意味がさっぱりわかりません。
「だから、俺から先にちょっかい
だしたのッ! だから、弱い者いじめ
とかじゃねーから。」
『・・う、うそォ~ッッ!!』
ってこたぁ私、とんでもなく
恥ずかしーことしてしまったってわけー?!
ショックで彼の机の上にもたれ掛った。
「俺がふざけ半分で、小里ってやつの
足ひっかけたら、まじで転んで、
そんでなんかスクバとられただけだし・・」
『それならそーと、先に言っといてよー!』
机の上に突っ伏してる私の声は
もごもごしてて、
聞きとるのが精一杯の言葉。
「でも、ちょっとラッキーかなぁ。」
『は・・? なんで?』
「だって、ミカに助けてもらえたしー」
あたしは顔を上げた。
ほんと・・。人の気も知らないでー・・・。
「こんな美人さんに助けてもらっちゃってさ
喜ばない奴がいるかよw」
『るさいっ!・・・。』
あれ・・。そういえば
名前知らなかったな・・・;
『えぇっと・・。何君・・?』