極悪非道の俺様野郎
「あ、そだ」
「ん?」
和哉が何かを思い出したように携帯を取り出した。
そしてボタンを押し、左耳に携帯をあてて私の肩を抱き寄せた。
「もしもし。俺。お前、今どこにいんの?は?まぁ・・・いいから佐奈ん家来い。あ?おう。そうだ、アイツも連れて来い。わかったな?じゃあな」
和哉は私の頭を撫でながら携帯を閉じて、私の方を見た。
「ん・・・?何?」
「今から、三原と塚野と越内と鮎川来る」
「えっ・・・」
今会いたくない奴ばっかり・・・。
「今会いたくないかもしれねぇけど、アイツらにはちゃんとケジメってのをつけてもらわねぇと困る」
「う・・・うん・・・」