極悪非道の俺様野郎
(転校生ってこんなに大変なんだ)
ガラッ
教室にいるみんなが息をのんだ。
私はドアの方をみると、そこには和哉と宏哉くん、そして良哉くんが立っていた。
「おい、お前。サナギ野朗。表出ろ」
誰に言ったのかわかんなかったけど、みんなが私を見たので自分だと確信した。
(は?誰がサナギ野朗だ、ボケ)
「は?何?てかそのサナギ野朗ってやめてよ。それにもう話しかけないでって・・・
「あ・・・?てめぇいい度胸してんじゃねぇか」
プチ・・・
「あ?その台詞、そっくりそのままアンタに返すよ」
「ふっ。いいんだ。そっか、いいのか」
(こいつ・・・。また)
「・・・っわかったよ。表、出ればいいんでしょ?」
私は、極悪非道のそいつに言った。