極悪非道の俺様野郎
不意に私の名前を呼ばれ、顔を上げた。
そこには宏哉くんが立っていた。
「宏哉くんっ!」
「こんばんはー☆佐奈ちゃん♪」
「あは、こんばんはー☆てか、宏哉くんがこんなとこにいるなんて珍しいね。どしたの?買い物?散歩?」
「んー?佐奈ちゃんに会いに来たっ!」
「ははっ。嘘つかなくていいってば♪」
「まぁ、いいや。佐奈ちゃんに話しがあって・・・さ」
「え・・・。話?」
「ん・・・。今 時間 大丈夫?」
私は携帯を見た。
「あ、メールと電話来てる」