極悪非道の俺様野郎
「・・・っ」
「で、そのまま付き合ってたら佐奈ちゃんのお父さんの会社を潰すって・・・」
「はっ・・・?脅し?」
「うん。でね、和哉は「佐奈が幸せならそれでいい」って・・・」
私の目から大きな一粒の雫が零れ落ちた。
「・・・ひっく・・・ふっ・・・何だ、それぇっ・・・」
目の前が滲んで宏哉くんの顔が見えない。
「佐奈ちゃん・・・」
「・・・っざけんなぁ。私は和哉じゃなきゃ、ダメだっつーのっ!」
「ふっ・・・。佐奈ちゃん、俺達からも説得とかしてみるけど・・・」
「あ、ううんっ!大丈夫」
「え?」
「私、1人でやる!」
「そっか☆頑張ってねっ♪」