極悪非道の俺様野郎



美容室のドアを開けると、外の蒸し暑い風を蹴飛ばしてくれるかのように店内から涼しい風が私の体温を下げてくれる。





「今日はどうしますか?」





「あ、髪の毛そろえてください。それと、前髪ちょっと切りたいんですけど」





「かしこまりました。少々お待ちください」






ここのお店はちょっとおしゃれなところ。





「あれっ?佐奈ちゃん!?」





「え、宏哉くんっ!?」





スタッフルームから出てきたのは宏哉くんだった。


「オーナーこちらは・・・?」




「あぁ。俺の友達の澄川佐奈ちゃん。失礼のないように」





「かしこまりました」





一緒に出てきたのは、宏哉くんの事をオーナーって呼んでる。



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