極悪非道の俺様野郎



私の番がやってきて、宏哉くんは慣れた手つきで私の髪を切っていく。




「佐奈ちゃん。頑張ってね」




「え?いきなり、どうしたの?」




「俺、佐奈ちゃんなら和哉を幸せに出来るって、信じてるから」






「宏哉・・・くん。あったりまえ!和哉を幸せに出来るのは私だけだもんっ!笑」




「そっか。よかった」


私は宏哉くんの手に包まれて、眠ってしまった。




あ、頭だけね。





「ん・・・」





「あ、佐奈ちゃんやっと起きた。大丈夫?」





「あ、うん・・・って、もうこんな時間っ!?」



「早く和哉んとこ行きなっ!」





「でも、お会計っ・・・」



「いいからっ!!」



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