極悪非道の俺様野郎



「・・・落ち着いた?」




「うん・・・」




奏兄ちゃんは私に心配そうに話しかけた。








「もう一度・・・。付き合いたい?」






「当たり前だよっ・・・。それができるのなら、もう何にもいらない・・・」






「そっか。俺が思うにはさ・・・」





「なんだよ・・・」





「奴隷になれば?」






ガッ




私は奏兄ちゃんのお腹を殴った。



「ぐふっ・・・。おめっ・・・ゴホッゲホッ・・・」






急所に入ったのか、奏兄ちゃんは咳き込んでいる。





「あれ・・・。軽くやったつもりなのに。入っちゃった?」





< 48 / 231 >

この作品をシェア

pagetop