極悪非道の俺様野郎
「・・・落ち着いた?」
「うん・・・」
奏兄ちゃんは私に心配そうに話しかけた。
「もう一度・・・。付き合いたい?」
「当たり前だよっ・・・。それができるのなら、もう何にもいらない・・・」
「そっか。俺が思うにはさ・・・」
「なんだよ・・・」
「奴隷になれば?」
ガッ
私は奏兄ちゃんのお腹を殴った。
「ぐふっ・・・。おめっ・・・ゴホッゲホッ・・・」
急所に入ったのか、奏兄ちゃんは咳き込んでいる。
「あれ・・・。軽くやったつもりなのに。入っちゃった?」