極悪非道の俺様野郎
「そお。じゃあ、ん~・・・」
何かを切り出そうとしたのか、宏哉くんは悩んでいる。
「な・・・なに?」
「いや、俺ん家にしようか、良哉ん家にしようか・・・」
「あー・・・今日、俺ん家無理」
「そ。じゃあ、俺ん家な♪」
宏哉くん家に決定し、お迎えの車を呼ぶと言って携帯を取り出し、誰かに電話をした。
「もしもし、俺。宏哉だ。今から帰るから迎えに来い。場所は〇〇公園の前。いますぐ来てよ。それじゃ。」
ブチッ・・・
宏哉くんは携帯をポケットに入れて私のほうを見た。
「・・・っなに?」
「いや、別に♪佐奈ちゃん、髪の毛に虫」
「えっ、やだやだ!!取ってー!!!!」